本研究会は「鉱山の映像を観る会」を開催しています。
今後の映像上映は、ここで告知する予定です。
第58回劇映画『箱根風雲録』(俳優座制作)上映会案内
会員が上記のDVDを手にいれたので、借用して、深見用水(箱根用水)巡検の確認や復習をします。
ひとのおこなった事業や事柄が伝承され伝説化する、その過程で多くの事実やことがらが捨て去られ加えられる。その結果が小説になり映像にされる。これが歴史学の対象です。歴史学は、その過程を困難を克服して実証や検証することがなければ、ほとんどのばい、過去の事実の過程を捨象、類型化された歴史記述である。その変転過程を検証しましょう。
巡検に参加していない人も、多くの皆様のご参加をお願いします。
箱根用水(深良)は、1666(寛文6)年起工、1670(寛文10)年完工。巡検では、鉱山における排水坑(疏水坑)と同じ開削法と形態を検証した。
深良用水の鉱山史上の時点でいえば、深良用水の隧道工法はトンネル坑法と推定されるが、武田山師の工法はそれ以前の漂砂砂金採取法(露天掘り)か𨫤押坑法である。武田信玄につらなる鉱夫が技術を駆使してはいない。そう思いたいのは信玄ファンの幻想である。
芦ノ湖・深良水の意義については、芦ノ湖の水が貴瀬川の地水をおぎなって,駿東の田畑をうるおした。しかし、深良用水による新規開発地はほとんどなく、畑地の水田化(畑成田)と日損田の解消である。その後、1776(安永5)年に深良、早川両用水を合せて適性配分で分水している。
新星映画社・俳優座制作 1952年公開 上映時間:137分
監督:山本薩夫 原作:タカクラテル
出演:河原崎長十郎 中村翫右衛門 河原崎国太郎 瀬川菊之丞
山田五十鈴 飯田蝶子 ほか
【日時】2025年1月18日(土)18:00~21:00
(上映:18:10~20:15 休憩なし)
【会場】東京都京橋プラザ中央区民館 ☎03-3561-5163
地図は最終頁に掲載
【参加費】無料、寄付は歓迎します。金額は決まっていません。
【連絡先】村田淳 電話:045-402-5259 mail:sunao-murata[at]asahinet.jp
会場:東京都中央区立・京橋プラザ区民館
Phone: 03-3561-5163 104-0061東京都中央区銀座1-25-3
最寄駅から徒歩 JR有楽町 12分 江戸バス・区役所前 3分
地下鉄;浅草線・宝町A1出口 3分 銀座線・京橋2出口 5分 有楽町線・新富町2出口3分 日比谷線・八丁堀A3出口 6分
第57回 鉱山の映像を観る会案内 劇映画『アギーレ〰神の怒り』
1560年末、黄金郷エル・ドラドをめざして進軍したスペインの探険隊の末路を描いたドラマ。
交換価値の国際的指標商品すなわち「黄金」を求めて、商業資本主義諸国家がかれらにとっての未踏査地を競って支配・領有をした。その対象が、アフリカや南アメリカであった。この映画はその最初期の物語である。
鉛の帝国、スペインは鉛の弾丸で最初期はそのヘゲモニーを握ったが、鉛に随伴する銀しか手にいれられなかった。その後、北アメリカやオーストラリアで金を手にした英国が国際的交換価値の指標商品の金を蓄積して世界の資本や商品市場を席巻した。同時にそれを基に産業資本が世界の商品市場を支配し現在もその時代が永続している。
監督・脚本はヴェルナー・ヘルツォーク。撮影はトーマス・マウフ、音楽はポポル・ヴーが担当。出演はクラウス・キンスキー、エレナ・ロホ、ルイ・グエッラ、デル・ネグロ、ペーター・ベルリング、セシリア・リヴェーラなど。
1972年西ドイツ制作 所要時間:1時間36分
【日時】2024年9月28日(土)開場18:00 閉会20:50
【会場】東京都 京橋プラザ区民館3号洋室(使用料金¥1,900)
中央区銀座1-25-3 ☎03-3561-5163
【参加費】無料、寄付は歓迎します。金額は決まっていません。
【時間割】
18:10~18:40 概説「エルドラド〰スペインの南アメリカ領有と金銀略奪」
18:40~18;50 休憩
19:50~20:30 『アギーレ』上映
20:30~20:50 会からのお知らせ,情報交換
【連絡先】村田淳 電話:045-402-5259 mail:sunao-murata[at]asahinet.jp
【あらすじ】
1560年末、インディオたちが語る伝説の国、黄金郷エル・ドラド発見のためスペインの征服者たちがアマゾンの奥地めざしてアンデス山脈最後の峠を越えていた。峻険な山道、処女林、沼地が彼らを待っている。隊長ゴンザロ・ピサロは、周囲の状況、地理を調査するため40人ほどの分遣隊を組織し、ペドロ・デ・ウルスア(ルイ・グエッラ)を分遣隊長に任命した。副官はドン・ロペ・デ・アギーレ(クラウス・キンスキー)。兵士の他にウルスアの愛人イネス(エレナ・ロホ)、15歳になるアギーレの娘フロレス(セシリア・リヴェーラ)、僧ガスパル・デ・カルヴァハル(D・ネグロ)、貴族のドン・フェルナンド・デ・グズマン(ペーター・ベルリング)も一緒だった。1561年l月4日。三隻の筏に分乗したアギーレたちは、エル・ドラドめざして川を下り始めた。一隻が渦に巻き込まれたが、助けることもできず、ただながめているだけ。ようやく救助に行った時には、兵士はインディオに惨殺されていた。8日、増水のため筏が流されてしまい、アギーレは新たに筏を作るように命じた。しかし、ウルスアは本隊へもどることを主張。アギーレはウルスアを射つ。負傷したウルスアは反抗もかなわず、アギーレはグズマンをエル・ドラド国の皇帝に任命した。もち論、彼はアギーレの傀儡にすぎなかった。12日、新しい筏に全員が乗り込んで出発。途中、川べりの村が燃えていたので上陸した。彼らが見たのは人間の骸骨が散乱する異常な風景であった。20日、流れがとまり、兵士たちは物心両面で衰弱し始める。24日、男女二人のインディオが接近してきた。友好的にみえたが、カルヴァハルがさし出した聖書を二人が放り出すと、スペイン人は二人を惨殺。食糧が底をついた。グズマン一人が食事を楽しんでいたが、やがて彼も兵士に首をしめられて死亡する。アギーレはウルスアを処刑した。人喰い人種と戦い、その際中に、イネスは自ら森の中に消えてゆく。2月1日、インディオの放つ槍、矢のため兵士は続々と生命をおとす。ただ一人、アギーレだけがエル・ドラドを夢みていた。22日、熱病が兵士たちを襲う。姿をみせぬ敵の奇襲により、カルヴァハルもフロレスも死亡。ただ一人の生存者となったアギーレは、むなしく自分に語りかける。「これほど偉大な反逆があるだろうか。やがて新世界のすべてを奪おう。神の怒りである俺は、神話の通り自分の娘と結婚して、地上にかつてなかった大帝国を打ちたてるぞ」と。
【参考文献】
オエロ・シルバ、自由の王〰ローベ・デ・アギーレ、集英社、301頁、1984年
エドウアルド・ガレアーノ、収奪された大地〰ラテンアメリカ五百年、藤原書店、1991年
大貫良夫、黄金郷伝説〰エル・ドラドの幻、講談社、264頁、1992年
ヴィクター・W・フォン・ハーゲン、エル・ドラード、大陸書房、1976年
山田篤美、黄金郷伝説、中公新書、282頁、2008年9月
ホセ・リサール、ノリメ・タンヘル〰わが祖国に捧げる、1976年
ホセ・リサール、反逆・暴力・革命〰エル・フィリブステリモス、1976年
増田義郎、黄金郷に憑かれた人々、日本放送協会、218頁、1989年
増田義郎、黄金の世界史、講談社学術文庫、237頁、2010年
東京都中央区立・京橋プラザ区民館(以下に地図)
Phone: 03-3561-5163 104-0061東京都中央区銀座1-25-3
最寄駅から徒歩 JR有楽町 12分 江戸バス・区役所前 3分
地下鉄; 浅草線・宝町 3分 銀座線・京橋 5分 有楽町線・新富町 3分 日比谷線・八丁堀 6分
第56回 鉱山の映像を観る会案内
『箱根用水』朗読
今回は映像を借用などをして利用するのが困難なので、斎藤和美さんにお願いして「朗読の会」としました。
箱根用水《1666(寛文6)年起工、1670(寛文10)年完成、付帯工事を除く》を検証・検討する。鉱山における排水坑(疏水坑)と同じ開削法と形態がその対象である。
箱根用水の鉱山史上の時点でいえば、箱根用水の工法はトンネル坑法と推定されるが、武田山師の工法はそれ以前の漂砂砂金採取法(露天掘り)か𨫤押坑法である。武田信玄につらなる鉱夫が技術を駆使したしてはいない。そう思いたいのは信玄ファンの幻想である。
芦ノ湖・箱根用水の意義については、芦ノ湖の水は貴瀬川の地水をおぎなって,駿東の田畑をうるおした。箱根用水による新規開発地はほとんどなく、畑地の水田化(畑成田)と日損田の解消である。1776(安永5)年に両水を合せて適性俳分で分水している。
【日時】2024年7月13日(土)開場18:00 閉会20:50
【会場】東京都 京橋プラザ区民館3号洋室(使用量¥1,900)
中央区銀座1-25-3(地図参照) 03-3561-5163
【会費】無料、寄付は歓迎します。金額は決まっていません。
【時間割】当日の様子から順番が異なることがあります。
18:10~18:45 箱根用水の建設の過程と鉱山技術との関係
19:00~19;10 休憩
19:20~20:20 《朗読・斎藤和美》『箱根用水』
20:20~20:30 休憩
20:30~20:50 会からのお知らせ,情報交換
【連絡先】村田淳mail:sunao-murata[at]asahinet.jp
(2024年6月26日 村田淳記)
東京都中央区立・京橋プラザ区民館
Phone: 03-3561-5163 104-0061東京都中央区銀座1-25-3
最寄駅から徒歩 JR有楽町 12分 江戸バス・区役所前 3分
地下鉄; 浅草線・宝町 3分 銀座線・京橋 5分 有楽町線・新富町 3分 日比谷線・八丁堀 6分
第55回映像の会
「蔵王鉱山の歴史と暮らし・労働運動」
蔵王鉱山の歴史を語り継ぐ会制作 2023年作成 上映時間:約28分
【総会】 2023年度運営報告・2024年度運営計画
2023年度会計報告・2024年度会計予算 役員選出 40分
【会場】東京都中央区京橋プラザ区民館 銀座1-25-3、Phone: 03-3561-5163
【問合せ先】村田 淳 221-0011横浜市神奈川区神之木台41-22
電話:045-401-5259
メール:sunao-murata[at]asahinet.jp
第54回 鉱山の映像を観る会案内
過日、元会員であった畠山秀樹さんに手配していただいて、『新大牟田市』全2巻、2冊が届きました。その付録にDVDが入っていました。
その中に三井三池炭鉱の昭和初期(大戦前)の映像があり、坑内を撮影した記録映像(1940年頃)が2本あります。ただしともに松竹文化映画の制作で、坑夫を俳優が演じているふしがありますが、坑内の様子はよくわかります。
そのほかに会社主催の行事(團理事長葬儀、防護団閲団式、招魂祭)や大牟田市制80周年記念があります。ほとんどが戦時期の会社の宣伝や紹介のために企画されたものと思われますが、貴重なもので、それらを考慮しても見ごたえがあると思われます。
【日時】2023年12月9日(土)開場13:00 上映13:30~16:35 閉会16:50
【会場】東京都 京橋プラザ区民館1号洋室(使用量¥2500)
中央区銀座1-25-3(地図参照) ☎03-3561-5163
【会費】無料、寄付は歓迎します。金額は決まっていません。
【上映内容】
13:30~14:20 新大牟田市史 付録DVD 1
14:20~14:30 休憩
14:30~16:35 新大牟田市史 付録DVD 2
16:35~16:50 会からのお知らせ,情報交換
【連絡先】村田淳 Mail: sunao-murata☆asahinet.jp(☆は@に変更してください) Phone: 045☆401☆5259(☆は無視してください)
第52回 鉱山の映像を観る会と総会の案内
3年以上休会にしていました、映像の会と総会を開催します。
映像の会で上映を予定しているのは、①『赤平の石炭』、と②『羽幌炭砿大同窓会~鈴木商店を期限に炭砿を振り返る』 こちらは2015年 羽幌閉山45年を記念して羽幌町で開かれた大会です。旧鈴木商店の流れを組む双日も協賛しております。
【日時】2023年6月3(土)開場13:00 上映13:30~15:50 総会 閉会16:50
【会場】東京都銀座区民館 中央区銀座4-13-17 ☎03-3542-6828
【会費】無料、寄付は歓迎します。金額は決まっていません。
【上映内容】
13:30~14:50 ①「羽幌炭砿大同窓会」 制作・羽幌カラー現像所 上映時間80分、
付録映像16分 制作2015年
14:50~15:00 休憩
15:00~15:16 ①の付録映像
15:20~15:50 ②「赤平の石炭」 制作・赤平写真映像資料収集会 制作2018年
上映時間27分
【総会】 16:00~16:50
【ウェブサイト】 http://jmrs.org/
【連絡先】村田淳 Mail: sunao-murata☆asahinet.jp(☆は@に変更してください) Phone: 045☆401☆5259(☆は無視してください)