1972年ローマクラブが『成長の限界』という報告をしました。天然資源は、エネルギー資源も鉱物資源もいずれ枯渇する、という内容です。すでにその限界が表れていて、スクラップを原料とする都市鉱山が進められています。持続可能な社会での鉱山のありかたを、どう考えていけばいいのでしょうか。
こんな現状をふまえて、過去の鉱山、鉱業やその社会の歴史を研究し、今後どうすべきなのかを考えます。
研究会としては鉱山に関する事柄を様々な分野から広く取り上げ、金属鉱山や炭鉱や国内・国外を問わず扱っていきます。
鉱物の発見の初期から、鉱山の生み出す産物は世界商品であり、資金も資本も世界を駆け巡ってきました。一国の一鉱山だけを対象にしては理解できないことがたくさんあります。国内だけでなく国外の研究者と交流し、情報を交換したい。
鉱山や鉱山に関係する事柄に興味のある方は是非参加してください。
鉱山研究会会長 村田淳
ニュース
- 第195回例会案内前回の194回は2020年1月の開催で3年半の間隔があります。 村田 淳の『鉱山研究』98号に投稿・掲載した文章に古代史の難解な用語、新奇なものがあるので、金属と国家(政権)成立などにかんれんして解説します。 金属、とくに鉄は「鉄は国家なり」と常識のように認識していることがありますが、現代ではそれ以上に「石油は国家なり」を毎日実感しています。ウランは国家なりとはならない時代趨勢にあるとおもわれますが? 日本の古代には、青銅器時代を明確にできず、銅と鉄がほとんど同時に使われた時代が金属がきていしたとの説が有力である。それらはそれぞれの金属の性質に制約されている。日本古代のヤマト(大和)政権の成立にどのような役割をはたしたのか? また鉱山業や製錬業はそのころはどのような状況に置かれていたのかなどを解説します。 ■日時:2023年8月26日(土)13時30分~17時 ■報告:村田 淳 「金属(鉱物)が大和政権の成立にはたした役割~書評・石母田正『日本の古代国家』~ ■会場:東京都中央区京橋プラザ区民館、地図は『ニューズ・レター』に掲載します。…