例会・研究大会はここで告知する予定です。
過去の例会・研究大会の報告は、本研究会のニューズレターに掲載されています。
例会・研究大会の情報
2024年次大会・総会と第55回映像の会の案内
■日時:4月27日(土)18:00~21:00
■会場:東京都中央区立 京橋プラザ 京橋区民館
■問合せ・連絡先:村田淳 電話:045-401-5259
■報告:40分(報告30分、質疑10分)
①高橋卓弥「別子銅山の歴史的な環境影響評価燃材と亜硫酸ガスに着目して」
別子銅山については、環境面では森林破壊、亜硫酸ガスによる煙害が思い起こされる。それらにつき、数値的・地理的なシミュレーションを実施した。燃材収穫による森林へのインパクトについては、江戸時代に別子での銅製錬に必要だった木炭の使用量から、持続的に森林から当該量を収穫するには、どれだけの森林面積が必要であったかを推定し、6,000ヘクタールという数値を得た。
煙害については、旧別子の山中で製錬をした江戸時代、新居浜・惣開で製錬をした明治時代、四阪島で製錬をした大正時代各々について、亜硫酸ガスの発生量を仮定し、簡便な大気汚染シミュレーションモデルであるMETI-LIS(経済産業省-低煙源工場拡散モデル)またはADMER(産総研-曝露・リスク評価大気拡散モデル)を用いて、汚染の範囲を推定し、被害のあった地域とほぼ一致する結果を得た。
②村田 淳「米国、ネバダの木炭製造」
ネバダ州にたくさんの木炭製造炉の遺跡が残されている。19世後半頃にイタリア系の移民たちが設置しました。その木炭で方鉛鉱を熔解して銀を産出して銀ブームを起こしました。またラスベガスの北西のはずれにリノというカジノの町があり、そのすぐ東にバージニアシティというシルバーラッシュの街にシルバークインというホテルがあり、かつてそこに宿泊したことがあります。その南のカーソンシティに米国が銀本位制であった時に米国造幣所がありありました。現在は博物館として残っています。その木炭炉の様子を紹介します。